前世はきっとイギリス人

好きなことをひたすらに、マイペースに綴っていきます

憎き「Italian Restaurant」

留学先は、世界でも有名な大学都市であり、

最近はハリーポッターの撮影場所としても人気の高い、オックスフォードでした。

 

初めてオックスフォードの地に足を踏み入れ、

クライストチャーチや(ハリポタ賢者の石でのダイニングシーン撮影)、ラドクリフ・カメラ、ボドリアン図書館を見たときは、流石の私もグッと来ました。

 

 

す、凄すぎる....

 

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中世のイギリス人と同じ風景を見ていると思っただけで、全身鳥肌でした。

 

そんなこんなで、初日はフラット(お風呂・キッチン・トイレ共有のシェアハウスみたいなもの)

の周りを散策。

楽しくなって、一緒に留学しにきた友達とドンドンドン歩き、日が暮れて...すっかり迷子になってしまいました。

「まあ、小さい街だしなんとかなるでしょ!」

と、底抜けの明るさと、根拠のない自信が仇となり、さらに奥へ奥へと歩き続け...

 

完全な迷子になりました。

 

おそらく散策初めて5時間は経ったでしょう。右も左も、なんなら自分たちが歩いている道が、道なのかもわからないところにきてしまい、流石に不安と真っ暗で何も見えない恐怖が私達2人を襲います。

 

そんな時に暗闇からカサカサと音がして、

黄色い2つの目が私達を見つめています。

(多分、キツネ🦊)

 

どうにかして帰らなきゃ。食べられてしまう。

と、思考回路も意味わからなくなってきたその時、前から優しそうな70代後半くらいの英国紳士が歩いてきました。

 

人間キタ━━━ヽ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )メ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )メ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ノ━━━!!!!

 

喜びで英国紳士に駆け寄り...猛ダッシュで走り寄ったという表現の方が適切ですね、

とにかく!!!「ここはどこ!」「家に帰りたい!」「キツネに食べられそう!」「家はWestern Roadと言うところ!」「キツネがいるの!!」

と、つたない英語で頑張って言いたいことを言いました。

 

英国紳士は本当に穏やかな方で、

「Okay,okay.So,※@%$#♪‘@★\&?$##..don't you?」

 

あ、えーっと...

えっ(゚∇゚ ;)!?!?!?!?

全然わからない、もう何言ってんのか全然わからない。彼は英語をしゃべってるのか、それとも人間じゃないのかってレベルで本当に聞き取れず。

初めて、イギリス英語というものを体感しました。

 

....習ってきた英語と全然違うじゃん。。。

 

でもどうしても家に帰りたい私たちは、必死に「Sorry?」を繰り返し...なんとかジェスチャーや絵まで描いて(?!)、彼に家に帰りたいことを伝えます。

すると、彼はようやく理解したよという、どや顔で「Oh~finally i got you!」とかなんとか言いながら、「ここだろ、君たちが行きたいのは」とにんまり誇らしげに、後ろの建物を指さしました。

 

「Italian Restaurant」...;)

 

ちがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーう

 

私たちが行きたいのは、「レストラン」じゃなくてウェスタンロード」!!!!!!!!

おそらく私たちの発音が悪すぎて、聞き取れずレストランと勘違いした様子。

そんな振り向いて後ろのレストランに行くのに、わざわざ道聞かないわ!この宇宙人目!!!!!!と、心の中でわめきつつ、同時に悲しさと悔しさでいっぱいになりました。。

 

全然聞き取ってもらえない...

1年も英会話通ったのに...

こんなんで大丈夫かなあ....

 

と、心ズタボロの私はそこから全く機能しなくなり、交渉中断。

私の完全停止モードをみた友達が、TAXIを呼ぶように英国紳士に依頼。

結局TAXIで家まで帰りました。(TAXI運転手にはフラットの写真を見せただけで一発で理解してくれました。もう本当神にしかみえませんでした。)

 

その日のベッドの中で、枕をびしょびしょに濡らした私は決意しました。

 

 

「あと半年の我慢だ。半年したらアメリカに行こう」

 

 

次の日、初日の授業には両目眼帯の完全不審者で出席しました。

*目が腫れすぎて、どうにかそれを隠そうと小さな脳みそで考えた結果でした。

 

 こんな大学生活を期待してたのに...

 

Pitch Perfect Soundtrack

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